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ある人の記録

我が村には宝くじ売り場がありません。

でも、元々くじ運のないmarutaです。

不便を感じる事はありません。

ただ、以前勤めていた会社の隣に宝くじ売り場がありました。

くじ運がないと分かっていても、常に目にしていると何となく買ってしまいます。

それでも、季節ごとのなんとかジャンボは3枚。

頻繁に売り出される東京都の宝くじは1枚、と決めていました。

当たるときは一枚でも当たるんだ、というのがmaruta的思考。

ある年の秋、オータムジャンボを、いつものように3枚買いました。

。。。

その秋、大先輩で飲み友だったカメラマンが突然亡くなりました。
前回のブログの追記で紹介した人です

その人の名前は、宮内一徳といいます。

今の「テレビ東京」が「東京12チャンネル」だった頃

ドキュメンタリー映像を手持ちオンリーで取り上げる手法で伝説の人になったそうです。

宮さんに出会ったのは、私が30歳、宮さんが63歳のときです。

「俺はパイロットかカメラマンになりたかったんだ」

と言っていた宮さんはカメラマンになり、いっときもカメラを離さない

本当のカメラ小僧(おやじ?)でした。

時間的には5年間のおつきあいでしたが

私は自分の仕事の楽しさを教えてもらい、もっと奥深く視野が広がっていく思いでした。

実際どんな大変なロケでも、その土地の風景や出会った人や

食事をしながら大いに笑った事の一瞬一瞬が

今でもフラッシュバックしてくる程、本当に楽しかった。

酒好きの二人でしたから、仕事中でもランチビールは当たり前。

夜は夜で食事中はもちろん、その前後にも飲みながら沢山話をしました。

私は職場で人にも恵まれ、人として成長できる仕事をさせていただいていました。

でも、何かが物足りない、そんなジレンマを抱いていたある時

会社を首になるのを覚悟で、宮さんの自費でのリサーチ取材旅に同行させていただきました。
私の師匠であるカメラマンは私の決意に全面協力以上の事をして下さいました。先輩カメラマンに、私をよろしくお願いします、と頭を下げて下さったと、取材中に聞かされました。幾重にも感謝です。

アメリカの田舎町(Route 66を車で走ったの💗)で、二人の男性と私の三人で

案件のポイントを絞り取材して、真相に迫ろうという試みの旅でした。
その取材旅はその後も数回行われたのですが、蓄えのない私は初回だけで降ろさせていただきました。ごめんなさい

。。。

撮影以外の事で、細かいことをあれこれ言うのをとても嫌い

口癖は「俺はええかっこしいなんだ!」の宮さんでしたが

「死ぬまでカメラマンを続ける」と口にする事は決してありませんでした。

体力を測るために、常に階段を使っていました。

そして、月に一度は千葉の自宅から、都心の事務所まで歩いていました。

自分の決めた時間以内に歩けなかったらカメラマンを辞めるのだと。

そうやって会社にたどり着いた、ある日の早朝。

事務所へと向かう階段で突然倒れ

病院へは搬送されましたが、そのまま目を覚ます事なく

「お先に失礼」とばかりに逝ってしまわれました。

お葬式は密葬だったため、お別れをする事は叶いませんでした。

。。。

しばらくして、「宮内さんを偲ぶ会」の通知が届きました。

あれだけ魅力的なキャラの宮さんでしたから、集う方の人数も多く

ささやか、といいつつも参加費は一万円でした。

いつだってビンボーなmarutaにはかなりの痛手です。

でも、どうしても行きたい。

なんとかして捻出しなければ・・・

と思っていた矢先の事でした。

秋口に買ったオータムジャンボの宝くじ3枚のうち一枚が、一万円当たったのです!

300円でもなく、5百万円でもなく、きっちり一万円。

私の貧乏ぶりは、会う度笑い話になるくらい、宮さんは承知してました。

やられた!

「maruta、お前絶対来いよな!」

というメッセージ付きの、宮さんの粋な采配だとしか思えませんでした。

。。。

そういう訳で、marutaは存分に宮さんとお別れする事ができました。

宮さんの遺灰は、生前からの言葉通り

同僚の方の手で、各地の海にまかれたそうです。



・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

宮さん


宮さんが亡くなる2年前くらい前の写真の一部です。

この写真が大好きです。

右端の方は、日本で修行された日本画家のアメリカ人です。

ハリウッドの豪邸の各部屋に、日本画が描き尽くされていました。

その方のねこさん、名前はピーチ。

普段は滅多に人になつかないのだそうですが

宮さんと私にはとても仲良くしてくれました。

ランチの終わりに、弟子の方が写真を撮りましょう、というので

「ピーチおいで。一緒に写真撮ろう!」と声をかけると

それまで、高見の見物を決めていたピーチが

ぴょ〜んと飛び降りて、腕の中で撮影に参加してくれたんです。

この日のランチには他の要素も加わって

宮さんの意外な一面を発見できた事もあり

ピーチも一緒の、結構笑える思い出の深い一枚なのです。



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プロフィール

maruta

Author:maruta
ごきげんよう
東京田舎生活、時々都会。
かつて味わった美味し〜いワインの味を忘れそうで怖い
引きこもり人のつつがない生活の記録。

グロウエフェクトの写真に皆様騙されてくださいませ。

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